今、「令和のゴールドラッシュ」と呼ばれるほど「金」の価格が急騰しており、なんと40年ぶり史上2番目の高値を付けています!
なぜそのような状況になっているのか?
今回は高騰が続く「金」について調査していきたいと思います!
興味のある方はぜひ読んでみてください!
世界情勢や景気が悪くなると「金」の価格が上がる!?
金は世界中どこの国でも資産として通用する価値があるため、世界情勢や景気が悪化すると相場が上がりやすくなります。
というのも、通貨、株式や債券のようにデフレ・インフレの影響を受けないため、安心できる資産として人気が出るというわけです。
逆に景気が良い時は金利も上がりますので、利息や配当を受けるために預貯金や有価証券に人気が集まります。
金は売って初めて利益が生まれるのであって、持ってても利息や配当は付きませんからね。
どんな物でもそうですが、その価値というのは需要が高ければ上がり低ければ下がるため、金についても需要が高い不景気時に価格が上がり、需要が低い好景気時に価格が下がる傾向にあります。
なぜ今、「金」の価格が上がっているのか?
では、現在は40年ぶりに高値が付くほど情勢不安で不景気なのでしょうか?
最近の世界の状況を思い返していただければわかると思いますが、中東情勢不安や香港のデモなどは大きく影響していると思います。
また、日本国内に目を向けてみても、消費税増税や度重なる災害の影響で景気の冷え込みも懸念されていますよね。
北朝鮮の動きも無視できないですし、オリンピックにしてもマラソンの会場が急遽北海道に変更される等、相変わらずバタバタが続いています。
現状はそこまでの情勢不安や不景気ではないにしろ、こうした相場は通常、実際の状況よりも人々の心理が先行して反映されていくものなので、それだけ世の中の人が先々に不安を抱えているという事が言えるかも知れません。
現在の「金」相場は?
今年に入ってからは特に金の相場は上がり続け、先月(2019年10月)にはついに5700円/gを超えてきています。
これがどれくらいすごいかというと、10年前の同時期の金相場が大体3300円/gですので1.7倍以上になっているんです!
つまり、100gの金を10年間持ってただけで今売れば24万円の利益が出ているということになります。銀行の利息などでは考えられないですよね。
よって、資産の一部を金に代えていた人にとっては、今が絶好の売り時になっているというわけです。
ダイヤの価格は下落傾向!?
金とは逆に、宝石の王様ともいうべきダイヤモンドの売却価格が下がってきているらしいです。
これはいわゆる「合成ダイヤモンド」の台頭が大きく影響しています。
「合成ダイヤモンド」とは、薄く伸ばした天然ダイヤモンドに高温高圧をかけ結晶化させて作り出す人工ダイヤモンドのことであり、1カラットの天然ダイヤモンドができるまで10億年かかるところを合成ダイヤモンドであれば1カ月で作ることが可能です。
天然ダイヤモンドに比べると非常に安価(2分の1程度)にもかかわらず、専門の鑑定士が見ても区別がつかないくらいのクオリティのため、あえて天然ダイヤモンドにこだわらない人が増えてきているそうです。
日本でも昨年末あたりから注目され始め、今後は更にマーケットの拡大が予想されます。
まとめ
今回は、40年ぶり史上2番目の高価格まで急騰している「金」について調査してみましたがいかがでしたか?
最後にこれまでの内容を振り返っておきましょう!
- 世界情勢や景気が悪化すると金相場は上がる傾向にある
- 相場には実際の状況よりも人々の心理が先行して反映される
- 現在の金相場は10年前の約1.7倍
- 合成ダイヤモンドの台頭により、天然ダイヤモンドの相場は下落傾向
最後まで読んでいただきありがとうございました!
【追記】
金価格が初の7,000円突破!!
2020年7月22日現在、1グラム当たりの価格が7,001円となり、金価格が2日続けて過去最高値を更新し、国内小売指標価格として初の7,000円の大台を突破しました!
新型コロナの影響で、先にも触れました「有事の安全資産」として金の需要が高まっているようです。